- 現代数学で最も重要な難問とされる「ABC予想」を証明したとする京都大数理解析研究所の望月新一教授の論文が、「PRIMS」に掲載されることが3日までに決まった。
- 論文はインターネット上に2012年から公開されていたが、8年越しで専門誌に掲載されることとなる。
- ABC予想は足し算と掛け算その二つの演算の絡み合い方に関する問題。1980年代に欧州の数学者たちに提唱された。
- ABC予想の成立を仮定すると、多くの未解決の予想が証明されるため重要な問題とされてきた。論文は四つあり、計約600ページに上る。
PRIMSの編集委員長は望月教授だが、同研究所の柏原正樹教授と玉川安騎男教授が共同編集委員長となり、望月教授を除いた特別編集委員会をつくって今回の論文を審査した。
望月教授は発表したコメントで、証明の難しさについて「既存の数学理論と難しさの種類が違うことはあると思う」と説明。専門の研究者にとっても「まったく違う枠組みの議論につまずいてしまうことも起こり得る」とした。
望月教授は、16歳で米プリンストン大に飛び級で入学、19歳で同大学数学科を卒業。2002年に32歳で京大の教授に就任した。京都で研究してきた意味について「数学の研究を進めるには、ある程度話が通じる相手がある程度の人数いる環境でないと難しい」とし、数理解析研究所に優れた研究者たちが在籍する利点を強調した。
みんなの声
- 米国一流大学に16歳で飛び級入学ですか。こういう天才を天才として育てる環境が日本にないのが残念。でもよくぞ日本では成果を出してくれました。コロナで暗いニュースばかりなので、こういう明るいニュースは嬉しいですね
- ノーベル賞に数学賞があれば間違いなく受賞
- 私には全くわかりませんが、凄いことなんでしょうね。ずっと証明のために研究していたのでしょう。努力が実って良かったです。おめでとうございます。
- フィールズ賞の対象になるのかな?確か、年齢制限あるはずだから。にしても、証明が正しいか、証明されるまで長かった!
- 数学の難問が解明される歴史的瞬間に同じ時代に立ち会えて嬉しいです!おめでとうございます!
- これは本当に素晴らしい!この問題を解くために何人もの一国を担えるような世界中の大天才たちが生涯をかけて挑み、そして散っていったことか。この歴史的業績の裏には、そういった人々がたどり着いたモノの積み重ねがあってこそだということも事実です。そのような百年単位のリレーを経てようやく解決されたと考えるととても浪漫を感じる話でもあります。なんにせよ、本当におめでとうございます!
- おめでとうございます!世界の数学者が取り組んでいた難問を証明するとは。京都大学は数学も世界的で素晴らしいですね。
望月教授おめでとうございます
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00010000-kyt-sctch
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/209411